はじめて端末返却プログラムを使うとき、いちばん不安なのは「どこまでがOKで、どこからがアウトなのか」という線引きです。
特に楽天モバイルの買い替え超トクプログラムは、返却期限や端末状態の基準に注意点が多く、「厳しいのでは?」という声も目立ちます。
本記事は、返却条件・費用・期限・口コミを整理し、失敗しないための実務的な対策をまとめます。
返却判定は「良品」「損傷品」「受付不可」の3区分。損傷品は故障費用22,000円、受付不可は残債全額が基本。
期限は「新端末受領後20日以内」「解約申し出月の翌月15日まで」「返却申請月の翌月15日着」などケース別。遅れは免除額減少のリスク。
返却時はロック解除・初期化が必須。IMEI(端末識別番号)は控えて照合をスムーズに。箱や付属品は返送不要。
返却は任意。返さず48回払いを続ける選択も可能(違約金なし)。使い方次第で中古売却を選ぶ手もある。
日常の保護(ケース・ガラスフィルム)と返却前のセルフチェックで、追加費用を最大限回避。
楽天モバイル買い替え超トクプログラムの端末返却が厳しい理由と基準

出典:楽天モバイル公式サイト
返却でつまずく要因は「線引きの厳格さ」と「期限管理」の2つに集約されます。まずは基礎を固めましょう。
- 理由:良品・損傷品・受付不可の線引き(査定の基本)
- 基準:画面割れ/背面ガラス/筐体歪みなど不合格要因
- 費用:故障費用22,000円と事務手数料3,300円の扱い
- 期限:新端末受領後20日・解約翌月15日など返却期日
- 条件:ロック解除・初期化・IMEI控えの実務要点
- 例外:返却しない選択と48回払い継続(違約金なし)
買い替え超トクプログラムについてはこちらの記事で解説👇
理由:良品・損傷品・受付不可の線引き(査定の基本)

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返却端末は大きく3つに分類されます。この区分は、その後に発生し得る費用や残債免除の可否に直結するため、まずここを正確に押さえることが重要です。
- 良品:軽微な小傷程度で、機能・外観ともに基準を満たす状態。液晶の色ムラやドット抜けなし、カメラ起動可、フレームの曲がりや膨張なし、リング・シール・刻印などの外観跡が実質的に残っていないことが理想。
アクティベーションロック解除および初期化が済んでいることが前提で、スムーズに返却受付→残債免除のフローに進みやすい。 - 損傷品:画面割れ、背面ガラス割れ、レンズ傷、歪みなどがある状態。液晶の変色・焼き付き・ドット抜け、カメラのピント不良・起動不可、フレームの凹み・歪み、SIMトレイ欠損、ホールドリングやマグネットホルダーによる跡・刻印なども含む。
故障費用22,000円の対象となるのが一般的で、返却自体は原則可能だが、追加費用の発生に注意。 - 受付不可品:電源が入らない、初期化できない、ロック未解除(iCloud/Googleアカウント等)、改造・分解痕がある等。
これらは返却要件を満たさないため受け付けられず、プログラムの免除条件が適用されない結果、残債全額の支払いが生じる扱い。発送前のロック解除・初期化・動作確認が事実上の必須対策。
基準:画面割れ/背面ガラス/筐体歪みなど不合格要因

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返却が良品判定から外れる主因は、大きく「表示・背面の破損や劣化」「筐体の変形」「カメラ機能の不良」「外観に残る痕跡・欠損」の四つに整理できます。
いずれも再販売価値を左右するため、検査では角度や光を変えながら細かく確認されます。まずは全体像を表で把握し、その後に各項目を短く押さえましょう。
主要要因 | 代表例 | 自己チェック目安 | 注意点 |
---|---|---|---|
画面・背面の破損/劣化 | 白点・色ムラ・焼き付き、背面ガラスのヒビ・欠け・クラック | 最大輝度+白背景で表示確認。端末を上下左右に傾け残留白点を観察 | 表示が正常でも背面クラックは損傷扱いになり得る |
筐体の変形 | フレーム波打ち・反り、角打痕、面の凹み | 平面に置いてガタつき→縁を軽く押して浮き確認 | 変形は安全面リスクと見なされ良品判定が難しい |
カメラ不良 | レンズ微細傷の白濁・ゴースト、起動不可、AF迷い | 前後カメラでピント・動画・ズームを一巡確認、レンズを光で点検 | 写真では伝わりにくく、返却後に指摘されやすい |
外観痕跡・欠損 | リング跡、シール跡、刻印、磁気ホルダー跡、SIMトレイ欠損 | 明るい環境で斜め観察、トレイは実物で有無確認 | 清掃で消えない痕跡は損傷品扱いになり得る |
四要因のうち、とくにリングやシールの粘着跡、マグネットの輪染みは日常では気づきにくい一方で検査では見逃されにくいポイントです。
背面ガラスは細かなクラックでも評価が下がりやすく、フレームの軽度な反り・段差も変形と判断されることがあります。
見逃しがちなNG例(要点のみ)
- 外周の段差や画面のわずかな浮き。
- 背面ガラスのヘアライン状クラックの進行。
- フレーム角の小さな打痕。
- マグネットホルダーの薄い円影。
返送直前の最終チェック(簡易)
- 画面:白背景+最大輝度で白点・色ムラ・焼き付き確認。
- カメラ:前後・動画・ズームの基本動作とレンズ傷を確認。
- 筐体・外観:平面でガタつき→縁押しで浮き確認→リング/粘着跡とSIMトレイ有無を確認。
以上を押さえておけば、良品基準から外れやすい箇所を前もって潰し込みできます。
費用:故障費用22,000円と事務手数料3,300円の扱い

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返却時に関わる費用は、端末の状態に応じて発生する故障費用22,000円(損傷品の場合)と、返却の場面で請求され得る事務手数料3,300円の二層で考えると整理しやすくなります。
さらに、ロック未解除や改造などで返却自体が成立しない「受付不可」では、残債免除が適用されず残債全額の支払いが必要になります。
ここでは、代表的な利用シーンごとの帰結を1枚の表にまとめ、判断の迷いどころを最小化します。なお、事務手数料の取扱いは媒体により書きぶりに差があるため、最終的には申込時の案内で確認するのが安全です。出典:楽天モバイル公式(プログラム概要)
シーン(代表例) | 端末状態・前提 | 想定費用 | 免除の扱い | 重要ポイント | |
良品で期日内返却 | 良品判定、初期化・ロック解除済み | 0円+事務手数料3,300円 | 残債免除が適用 | 免除成立が前提。返却時は回収事務手数料3,300円が必ずかかる(公式) | |
損傷品で返却 | 画面割れ、背面割れ、内部故障、レンズ傷 等 | 22,000円+事務手数料3,300円 | 残債免除は維持 | 追加費用は一律22,000円が目安 | |
受付不可(返却不成立) | ロック未解除/改造・分解痕/電源不可/IMEI不明 等 | 残債全額 | 免除は不成立 | 返却条件を満たさず免除対象外 | |
期限超過 | 返却期日を超過 | 翌月分支払い発生=免除額減 | 免除額が逓減 | 1日遅れでも翌月分が発生し得る | |
返却しない | 分割継続で所有化 | 返却関連費用なし | 免除はなし | 48回完走で端末は自分のもの |
上表のとおり、費用計算は「良品で0円(手数料の有無は要確認)」「損傷で22,000円」「受付不可で残債全額」という三つの軸に収れんします。
ここに期限管理と手続きの正確さが掛け算され、期日遅延は免除額の減少、手続き不備は受付不可という重い結果を招きます。
良品狙いでの返却に自信がなければ、損傷の有無と22,000円の負担感、修理費用との比較、さらには「返却しないで所有化」や「中古売却」という代替案まで含めて、総額で考えるのが実務的です。出典:楽天モバイル公式(返却期限・返却のお願い)
確認ポイント(短縮版)
- 返却時は回収事務手数料3,300円がかかる(公式明記)。
- 期限超過は直接の追加手数料ではなく、翌月分の支払い発生で免除額が減少。
- 受付不可は免除不成立=残債全額。ロック解除・初期化・IMEI確認を最優先で。
期限:新端末受領後20日・解約翌月15日など返却期日

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期日関連はケースで異なります。遅れは免除額の減少に直結します。ここでは目的別に「いつまでに・何をするか」を整理し、前倒しで動くための逆算の考え方を添えます。
基本となる期日は楽天モバイルの案内どおりで、配送遅延を見込み前倒しを勧める実務的な指摘もあります。出典:楽天モバイル公式(返却可能期間・手数料FAQ)
ケース | 返却期限 | 要点 | 推奨アクション | |
新端末乗り換え時 | 受領後20日以内 | 返却準備〜発送までの余裕確保 | 受領当日にロック解除・初期化→週内に梱包・発送。返送伝票は同梱のものを利用 | |
解約時 | 解約申し出月の翌月15日まで | 翌月15日「到着」基準の意識 | 解約月内に返却申請・初期化完了→翌月10日目安で発送 | |
返却申請→発送 | 申請月の翌月15日着 | 配送遅延を見込んだ前倒しが安全 | 1週間以上の前倒し、発送控え・端末状態の写真記録を残す |
※条件により上下。期日を1日過ぎても翌月分の分割が発生し、免除額が減るとされています。
期日は「出荷日」ではなく「到着日」のイメージで管理すると安全です。特に解約関連の返却は締切が明確なため、月末〜月初の配送混雑や天候要因で遅延が起きる前提で逆算するのが無難です。
新端末乗り換え時は、同梱の返送伝票を使い、受領当日にロック解除・初期化まで終えておくと、その後の梱包と発送がスムーズになります。出典:楽天モバイル公式(料金確定・請求時期FAQ)
逆算スケジュール例(25カ月目に申請→翌月15日着)
- 25日頃:返却申請。以後の予定をカレンダーに登録。
- 当日〜翌日:ロック解除と初期化、バックアップの最終確認。
- 申請週内:白背景・最大輝度で画面点検、カメラ・筐体・SIMトレイの簡易チェックを実施。
- 申請翌週:同梱の返送伝票を使い厳重梱包。発送控えと端末状態の写真を保存。
- 翌月10日目安:到着5日前着地のつもりで前倒し発送。
- 翌月15日:到着確認(追跡番号の記録を保管)。
落とし穴の回避ポイント(要点だけ)
- 「申請だけ完了」で安心しない。到着ベースで逆算する。
- 月末・連休・荒天は遅延リスク増。1週間以上の前倒しを基本に。
- 返送直前にロック解除・初期化漏れがないか再確認(漏れは受付不可の要因)。
条件:ロック解除・初期化・IMEI控えの実務要点

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返却成立の前提は手順どおりの初期化とロック解除です。ここを外すと返却が受け付けられない「受付不可」になり、残債全額の支払いに直結します。
実務上は、バックアップ→ロック解除→初期化→SIM処理→(任意)IMEI確認の流れで終わらせるのが安全です。
データの保証はなく、消去後は復元できないため、はじめにバックアップを取り、最後に起動確認まで行ったうえで梱包・発送に進みます。
まずバックアップを完了させます。続いてアカウントのロックを外します。iPhoneはiCloudのアクティベーションロック解除、AndroidはGoogleアカウントの紐付け解除が必要です。
次に本体を工場出荷状態に初期化し、物理SIMを利用している場合はSIMカードを取り外します(eSIMは追加作業不要)。
初期化後に一度起動してアクティベーションロックが表示されないこと、さらにIMEI(端末識別番号)を控えて照合できる状態にしておくと、受付がスムーズです。箱や同梱物は返送不要で、本体のみ返却の想定で進みましょう。出典:楽天市場の解説(返却しない場合どうなる?)
なお、ロック未解除・初期化不可・改造や分解痕のいずれかに該当すると、返却そのものが成立せず免除不成立=残債全額という重い帰結になります。
とくにロック解除漏れは起こしやすいため、初期化前に必ず解除→初期化後に再確認という二重チェックが安心です。
項目 | 必須アクション | 不備があった場合の影響 | |
バックアップ | 写真・アプリ・設定を保存 | データは復元不可(返却時は無保証) | |
ロック解除 | iPhone:iCloud解除/Android:Google解除 | 受付不可の可能性(免除不成立) | |
初期化 | すべてのコンテンツと設定を消去 | 個人情報残存・受付遅延の原因 | |
SIM | 物理SIMを取り外し(eSIMは不要) | 紛失・廃棄リスク、誤送付の恐れ | |
IMEI | 受付時の照合に備え番号を控える(任意) | 確認に時間を要し受付遅延の原因になり得る | |
付属品 | 箱・同梱物は返送不要 | 返送しても廃棄、判定に影響なし |
最終チェック(梱包前の3分)
- 初期化後の起動でロック表示が出ないことを確認。
- IMEIをメモし、返送伝票と一緒に控えを保管。
- 返送キットの同梱物(返送伝票など)と写真記録を残す。
これらは公式手順に明記されています。返却時のデータ保障はないため、事前バックアップを忘れずに。出典:楽天市場の解説(箱・付属品は返却不要)
例外:返却しない選択と48回払い継続(違約金なし)

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返却は任意です。返さない場合は48回払いを完走すれば端末は自分のものになり、違約金は発生しません。
さらに、分割手数料は無料のため、返却せず残債を支払い続けても総支払額は端末の定価と同じとなります。返却に伴う手数料や故障費用が生じる可能性を避けたい人には、まず検討余地のある選択肢です。出典:楽天市場の解説(2年後の返却手続き手順)
また、1人2台までという契約上限の範囲で、旧端末の分割を継続しつつ新端末を別途購入する運用も可能です。たとえば、旧端末をサブ機として手元に残し、メイン機を新調するケースです。
ただし、残債が残っている状態で解約やMNP(番号移行)を行う場合は、機種代金の支払い義務が継続する点に注意が必要です。
返却を使わない選択は「免除」を使わないという意味でもあり、枠(2台上限)や毎月の支払い計画を圧迫しないかを事前に確認しておくと安心です。
経済面では、返却を選ぶと良品判定の維持や故障費用リスクと常に向き合う必要があります。一方で返却しない場合は、そうした返却関連コストの不確実性は避けられる一方、残債の支払いを完走することが前提になります。
完走後に中古店へ売却して資金回収を図る選択肢もあり、使い方や端末状態によっては合理的と判断する利用者もいます(相場は状態次第)。
返却しない選択が向いているケース(例)
- 良品判定に不安があり、返却関連の追加費用リスクを避けたい。
- 予備機・子ども用・業務用として旧端末を手元に残したい。
- 分割手数料ゼロで定価=総額なら、完走→所有化→任意で売却という流れが合っている。
注意点(最小限のチェック)
- 2台上限の枠を消費。新規の端末購入計画と併せて管理。
- 解約・MNP時は残債があれば機種代金支払い義務が残る。
- 中古売却は状態・タイミングで価格が変動。早めの保護運用が無難。
総じて、返却しないという選択は「免除の特典を手放す代わりに、返却に伴う予想外の費用を避けて、あらかじめ決まった支払いで自分のものにする」スタイルです。
所有化後の活用(サブ機・家族利用・売却)まで含めて、ライフスタイルと負担感のバランスで判断すると納得感が高まります。
楽天モバイル買い替え超トクプログラムの端末返却が厳しい時の対策と口コミ

出典:楽天モバイル公式
次は「どう回避するか」です。日常の扱いと返却直前のひと工夫で、追加費用の多くは防げます。
対策:ケース・ガラスフィルム常用と日常の保護
点検:返却前セルフチェック(画面・カメラ・動作確認)
保証:AppleCare等/スマホ交換保証プラスの費用対効果
口コミ:故障費用請求の体験談と不満点(査定が厳しい評判)
代替:中古店売却・返却しないメリット/デメリット
管理:返却申請タイミングと配送遅延リスク回避(カレンダー管理)
対策:ケース・ガラスフィルム常用と日常の保護

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追加費用の多くは物理損傷が原因です。購入直後からケースとガラスフィルムを常用するのが、最も手軽で効果の高い予防策です。
実際にコーティングのみで持っていたことがありますが、普通に扱っていただけでもどこで付いたかわからないような傷が付きます。そのせいで売却時に査定額が下がった経験がありますので、ケースとフィルムを装着をおすすめします。
とくにリング跡・マグネット跡・刻印といった“外観に残る痕”は損傷品扱いになりやすく、見た目がきれいでも検査では厳密に見られます。貼付アクセサリーを使うなら、短期間での試用や早めの取り外しを基本にし、粘着跡の残存を定期的に確認しておくと安心です。
- 高所からの落下や圧迫を避ける(尻ポケット、過度な荷重はNG)。持ち運び時はバッグ内の固定位置を決め、他物との干渉や圧迫を減らす。
- 高温環境を避ける(バッテリー膨張=筐体変形の引き金)。車内放置や直射日光下での長時間放置は避け、充電中の布団・ソファ埋没も控える。
- SIMトレイの紛失防止(欠損は損傷扱いの可能性)。取り外し時は専用ピンを使用し、ケース内ポケット等で保管して返却直前に実物を確認。
- リング/シール/マグネット系アクセサリーの長期貼り付け回避。貼った場合は早期に剥がして痕の有無を確認し、残るようなら以後の使用を中止。
- ケース・フィルムの劣化や欠けを早期交換。返却前だけでなく月1回程度、白背景+最大輝度で外観チェックを行い小さな異常を早期発見。
点検:返却前セルフチェック(画面・カメラ・動作確認)

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査定で見落とされやすいのが画面の微細な不具合です。返却直前に短時間でも構わないので、環境を整えたうえで集中的に点検しておくと、良品判定の取りこぼしを防ぎやすくなります。
まずは端末と保護フィルムをやわらかい布で軽く拭き、汚れや皮脂による見かけ上のムラを除去します。室内の明るさは十分にし、反射や映り込みを避ける角度を意識しながら確認しましょう。
- 画面輝度を最大にし、真っ白の背景を表示してムラ・白点・ドット抜けを確認。自動輝度を一時的にオフにして、同じ明るさで全画面をなめらかに見渡す。
- 本体を上下左右にゆっくり傾け、光の映り込みを避けつつ白点が残るかを確認。特に四隅・ノッチ周辺・カメラ付近は入念に見る。
- 画面の浮きや外れがないかを縁から軽く押して確認。押圧でパネルが沈み込んだり、周囲に段差が出ないかも見る。
- カメラ起動、ピント、レンズ傷の有無を確認。写真/動画/ズームをそれぞれ試し、逆光や屋内被写体でピントの迷いがないかをチェック。
- 充電・スピーカー・タッチ反応を一通り確認。充電ケーブルを差して認識の遅れがないか、タップ/スワイプの取りこぼしがないかも見る。
- バッテリー挙動を簡易確認。短時間の使用で異常な発熱や突然の再起動がないか、残量表示が急減しないかを観察。
- 外観の最終確認。リング/シール/マグネット跡が残っていないか、SIMトレイが手元にあるか、番号の一致を含めて実物で点検。
※上記はセルフチェックの目安です(公式の検査手順そのものではありません)。点検の様子や状態は、白背景のスクリーン表示時・外観の斜め光などで写真記録を残しておくと説明がしやすく、万一の配送トラブル時の備えにもなります。
保証:AppleCare等/スマホ交換保証プラスの費用対効果

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修理や交換に備える保険の加入は任意です。例として、故障紛失保証 with AppleCare Services & iCloud+は月額の目安が端末により異なり、800円/1,310円/1,650円などの設定例があります。
24カ月で約31,440円(1,310円×24)に、画面・背面の自己負担3,700円を足すと約35,140円のイメージで、22,000円の故障費用とどちらが自分に合うか検討材料になります。
ここでの見方はシンプルで、(1)2年間で故障費用が発生する“頻度の想定”、(2)返却時に良品を維持できる“自信の度合い”、(3)毎月の保険料による“キャッシュフローへの影響”という3点を並べて比べることです。
例えば「年に1回は落下がある」「子どもや家族と共用」「屋外や現場で酷使」といった使用環境では、偶発損傷の確率が高くなり、保険で出費のブレを平準化する価値が相対的に高まります。
一方、デスクワーク中心でケース・フィルムを常用し、リングやマグネット系アクセサリーも使わないなら、22,000円のスポット費用を“起きたら払う”という割り切りも選択肢になります。
加えて、Android端末向けのスマホ交換保証プラスには月額715円といった設定例もあり、機種により保険料の水準が異なる点も判断材料です(いずれも加入は任意)。
- 破損・紛失リスクが高い利用環境(屋外作業・通学通勤の長時間移動・家族共用など)なら、一定の予算化(保険料+自己負担)で突発支出を抑えやすい。
- 月額負担が重い・故障発生の見込みが低い場合は、無加入+22,000円のスポット負担や、返却しない選択+中古売却の総額比較が現実的。
- 見直しの目安:購入直後は加入→運用が安定し故障リスクが下がったら途中解約、または次回は無加入で始めるなど、ライフサイクルで最適化を図る。
口コミ:故障費用請求の体験談と不満点(査定が厳しい評判)

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口コミでは「丁寧に使ったのに22,000円請求」「目立つ傷はないのに損傷扱い」「査定は他社より厳しい」といった声が複数見られます。
さらに「9割は請求なし、1割は『なぜ?』という結果」という回答例もあり、概ね問題なく通るケースが多数派でありつつも、少数ながら予期せぬ費用発生が起きたという報告が混在しています。
査定後はキャンセル不可が前提のため、結果に納得できない場合でも覆しにくい点が不満の主因として挙げられています。出典:Yahoo!知恵袋(査定が厳しい/9割は請求なしの回答例)
背景として、「楽天は端末を安く提供している分、査定基準を厳格にして回収しているのでは」という見方や、「他の3社はここまで厳しくない」という体験談も散見されます。
また、返却後に22,000円の故障費用を請求された具体例(ケース装着で大切に使ったiPhone 13等)や、査定結果に異議を申し立てられず泣き寝入りになったという投稿もあり、心理的なハードルの高さがうかがえます。
一方で、軽微な傷にとどまる端末は問題なく通ったという報告もあり、最終的な可否は返却時点の個体差と基準適合の度合いに強く依存していることが読み取れます。出典:Yahoo!知恵袋(返却後に22,000円請求の体験例)
よくある不満・困りどころは次のとおりです。
- 基準の見えづらさ:ユーザー視点では「軽微」と思う痕でも、検査では損傷扱いになる場合がある。
- 判定後の不可逆性:査定後のキャンセルができず、結果に不服でも対応の余地が小さい。
- 費用の読みづらさ:22,000円の一律故障費用が重く感じられる。良品・損傷・受付不可の線引きが金額に直結。
- 比較情報の影響:他社の緩さを示す投稿や「中古店の方が高く売れる」という助言が意思決定を揺らす。
口コミから導ける実務的な示唆としては、(1)返却前の動作・外観チェック(白背景+最大輝度、カメラ起動、フレーム歪み確認)を徹底すること、(2)ケース・フィルムの常用とリング・マグネット系アクセサリーの長期使用回避で痕跡を残さないこと、(3)結果に不安が強い場合は保証加入や返却せず所有化/中古売却も含めて総額で比較検討すること、の3点が挙げられます。
これらは実際の体験談や解説記事で繰り返し触れられている対策です。
口コミは個人の体験に基づくもので、条件差が大きい点に留意してください。最終判断は、最新の公式条件(返却期限・良品基準・手順)を確認したうえで行いましょう。
代替:中古店売却・返却しないメリット/デメリット

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返却の代わりに中古店へ売却する選択も現実的です。返却は本体のみで、箱や付属品は不要の扱いですが、買取相場は付属品や外装状態に左右されます。
とくに外装の小傷や背面ガラスのクラック、リング跡などは減額要因になり得るため、購入直後からの保護(ケース・ガラスフィルム)と、貼付アクセサリーの痕を残さない使い方がそのまま買取価格の維持にもつながります。
売却は現金化のタイミングを自分で選べるのが強みで、2年利用後に相場の高いうちに手放す、といった戦略も取りやすい一方、価格は時期と状態で上下します。
返却しない=48回を支払い続けて所有という道もあります。分割手数料は無料のため、返却に伴う故障費用や事務手数料の不確実性を避けつつ、完走後に完全所有という確定的な着地が得られます。
サブ機として継続利用したい、家族に回したい、あるいは完走後に中古店で売却して資金回収を図りたい—そんな運用とも相性が良い選択肢です。
ただし、残債があるまま解約・MNPすると機種代金の支払い義務は継続します。さらに、同プログラムは1人2台までの上限があるため、枠の消費と毎月のキャッシュフローを同時に管理する必要があります。
一方で「2年ごとに最新機種へ乗り換えたい」人には、期日どおりに返却して残債免除を受けるメリットも残ります。
良品判定に自信が持てる、リング跡や歪みなどのリスク要因が少ない、期限管理がきちんとできる—こうした前提なら返却の方がシンプルに総額を抑えられるケースもあります。
逆に、査定の厳しさに不安がある、日常で落下や圧迫のリスクが高い、外観に痕が残りやすいアクセサリーを使う—といった人は、売却や完走所有化の方が心理・金銭両面で納得しやすい選択になるでしょう。
実際、「旧機種をゲオなどの中古店に売った方が高く売れる」といった投稿も見られます。
判断材料(要点)
- 端末状態:画面・背面・フレーム・レンズの欠損や痕の有無(良品維持に自信があれば返却優位)。
- 期限と手間:返却期限の逆算管理、ロック解除・初期化の確実性(不安なら売却や完走所有化)。
- お金の流れ:月々の支払い継続に無理がないか、売却による即時現金化の必要性。
- 枠と予定:2台上限の枠消費状況、近い将来の解約・MNP予定の有無(残債は義務継続)。
どちらを選ぶにせよ、前提となるのは端末状態の管理とスケジュールの逆算です。
返却由来の不確実コスト(故障費用・手数料・受付不可リスク)を避けたいなら「返却しない+所有化/売却」、2年ごとに最新機種を手ごろに使い続けたいなら「返却+免除」というように、ライフスタイルとリスク許容度に合わせて選び分けるのが現実的です。
管理:返却申請タイミングと配送遅延リスク回避(カレンダー管理)

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25カ月目に返却申請を行い、翌月15日着を逆算して余裕を持って発送するのが安全策です。配送遅延は利用者の責に帰す扱いになり得るため、1週間以上の前倒しや写真での状態記録を推奨します。
加えて、月末・連休・荒天など遅延要因が見込まれる時期はさらに2〜3日の余裕を確保し、同梱の返送伝票を用いたうえで発送控え(受付票・追跡番号)を必ず保存しましょう。
解約関連の返却は「解約申し出月の翌月15日到着」が基準になるため、カレンダーに期日と「発送予定日」「最終チェック日」の2件を登録して、作業の抜け漏れを防ぐのが実務的です。
新端末乗り換え時は受領後20日以内が目安なので、受領当日にロック解除・初期化を済ませ、週内発送のペースで動くと余裕が生まれます。
梱包後は端末の外観とシリアル・IMEI、梱包状態、伝票面の写真を時系列で残すと、問い合わせ時の説明がスムーズです。到着確認も追跡番号で行い、配達完了の記録をスクリーンショット等で手元に残しておくと安心です。
「楽天モバイル買い替え超トクプログラムの端末返却は厳しい?」総括
- 返却判定は「良品・損傷品・受付不可」の3区分で整理できる。
- 損傷品は故障費用22,000円の想定、受付不可は残債全額の想定。
- 期日は「受領後20日」「解約翌月15日」「申請翌月15日着」などケース別に管理。
- ロック解除・初期化・IMEI確認は成立の前提条件。箱や付属品は不要。
- 返却は任意。返さず48回完走→所有の選択もできる。
- 返却時の事務手数料3,300円は媒体により書きぶりが揺れるため、申し込み時に要確認。
- リング跡・刻印・マグネット跡は損傷扱いのリスクが高い。
- ディスプレイの微細不具合(色ムラ・白点・ドット抜け)は見落としやすい。
- ケース・ガラスフィルムの常用が最小コストのリスク対策。
- 返却前は白背景・最大輝度で画面を厳しめに点検。
- 保証は月額と自己負担の合計が22,000円と見合うかで判断。
- 口コミでは「厳しい」評価が一定数。キャンセル不可ゆえの不満も目立つ。
- 代替策として中古売却や返却しないという選択肢も有効。
- カレンダー管理と前倒し発送で期限超過=免除額減のリスクを回避。
- 最後は自分のリスク許容度と使用環境で最適解を選ぶのが現実的。
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