楽天モバイルのeSIMは、物理SIMカードなしで手軽に利用できる便利なサービスです。しかし、機種変更や端末の故障、紛失などの際にeSIMの再発行が必要になることがあります。手続きが複雑そう…と感じるかもしれませんが、ご安心ください!
この記事では、楽天モバイルeSIMの再発行手順を、画像を豊富に交えながら徹底的に解説します。費用や注意点、よくあるトラブルとその対処法まで、これさえ読めばeSIM再発行に関する疑問がすべて解決するはずです。新しい機種への移行や、万が一のトラブル時にも慌てず対応できるよう、ぜひ最後までお読みください。
この記事のポイント
- eSIM再発行の最短手順(約15分)を初心者向けに解説
- 機種変更・故障・紛失・削除など状況別の対応方法を網羅
- 費用や所要時間、有効期限など重要な数値情報を明記
- iPhoneのクイック転送やAndroidの設定方法も解説
- トラブル発生時のチェックリストと解決手順を掲載
- 権威性のある公式サイトや公的機関へのリンク付きで安心
1. eSIMとは?楽天モバイルeSIMの基本
eSIM(イーシム)とは、「Embedded Subscriber Identity Module」の略で、スマートフォンなどの端末に内蔵されたSIMのことです。従来の物理的なSIMカードを抜き差しすることなく、通信キャリアの情報を書き換えることで、通信サービスを利用できます。
eSIMのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
手軽な手続き:オンラインで完結し、SIMカードの到着を待つ必要がない。 | 対応機種の限定:eSIMに対応していない機種では利用できない。 |
デュアルSIM運用が容易:物理SIMとeSIMを併用し、2つの回線を使い分けられる。 | 端末故障時の手間:端末が故障するとeSIMも利用できなくなり、再発行が必要になる。 |
紛失・破損のリスク低減:物理SIMがないため、紛失や破損の心配がない。 | 設定の複雑さ:初期設定や再発行時の設定が、物理SIMより複雑に感じる場合がある。 |
物理SIMとの違い
項目 | 物理SIM | eSIM |
形状 | カード型(抜き差しが必要) | 端末に内蔵(抜き差し不要) |
入手方法 | 郵送、店舗での受け取り | オンラインでプロファイルをダウンロード |
複数回線利用 | デュアルSIM対応機種で2枚の物理SIMを挿入 | デュアルSIM対応機種で物理SIMとeSIMを併用 |
再発行 | SIMカードの再発行 | eSIMプロファイルの再ダウンロード |
2. eSIM再発行が必要な3つのケース
eSIMは非常に便利ですが、特定の状況下では再発行が必要になります。どのような時にeSIMの再発行が必要になるのかを理解しておくことで、いざという時にスムーズに対応できます。
機種変更時
新しいスマートフォンに機種変更する際、旧機種で利用していたeSIMを新機種に引き継ぐためには、eSIMの再発行が必要です。特に、iPhoneからAndroid、またはその逆の機種変更の場合、eSIMプロファイルは機種に紐付いているため、必ず再発行が必要になります。
•新しい機種がeSIM対応の場合:
•旧機種のeSIMプロファイルを削除し、my楽天モバイルでeSIMを再発行。
•新機種で再発行されたeSIMプロファイルをダウンロード・設定。
•新しい機種がeSIM非対応の場合:
•物理SIMへの変更手続きが必要。
補足: iPhone→iPhoneの同系機種間は、対応端末なら**eSIMクイック転送(Quick Transfer)**により再発行不要で移行できる場合があります。非対応機種やiPhone⇔Android間では再発行が必要です。
端末の故障・紛失時
スマートフォンが故障してeSIMプロファイルが読み込めなくなった場合や、端末を紛失・盗難してしまった場合も、eSIMの再発行が必要になります。この際、不正利用を防ぐためにも、速やかにeSIMの利用停止手続きを行い、その後再発行手続きを進めましょう。
eSIMプロファイルの破損・削除
誤ってeSIMプロファイルを削除してしまった場合や、何らかのシステムエラーでeSIMプロファイルが破損してしまった場合も、eSIMの再発行が必要です。この場合もmy楽天モバイルから簡単に再発行手続きが可能です。
3. 楽天モバイルeSIM再発行の手順(画像付きで解説)
楽天モバイルのeSIM再発行は、my楽天モバイルアプリまたはウェブサイトから簡単に行うことができます。ここでは、具体的な手順を画像付きで詳しく解説します。
まずは最短手順(約15分):my楽天モバイルにログイン → 「SIM再発行を申請」 → 「お申し込み履歴」→『eSIM開通手続きに進む』 → 新端末でQRコードを読み取り → 有効化。※開通手続きの有効期限は120日です。
※詳細な手順や最新の仕様については、楽天モバイル公式サポートページをご確認ください。
my楽天モバイルからの申し込み
1.my楽天モバイルにログイン
•楽天IDとパスワードを入力してログインします。
•機種変更などで旧端末が使えない場合は、PCや別のスマートフォンからログインしてください。
2.「契約プラン」を選択
•ログイン後、画面下部のメニューから「契約プラン」をタップします。
3.「各種手続き」から「SIM再発行を申請する」を選択
•契約プランのページを下にスクロールし、「各種手続き」の中にある「SIM再発行を申請する」をタップします。
4.再発行理由とSIMタイプを選択
•「再発行理由」を選択します(例:機種変更、故障、紛失など)。
•「SIMタイプ」で「eSIM」を選択します。
•内容を確認し、「再発行を申請する」をタップします。
5.申し込み完了
• メールを待たずに、my楽天モバイルの「お申し込み履歴」→『eSIM開通手続きに進む』からQRコードを表示して開通できます(メール経由でも可)。
• 開通手続きの有効期限は120日。期限を過ぎた場合は再手続き、またはサポートに連絡しましょう。
新しい端末での設定方法
eSIMの再発行申請が完了したら、新しい端末でeSIMプロファイルをダウンロードし、設定を行います。設定方法は、iPhoneとAndroidで若干異なります。
iPhoneの場合
1.Wi-Fiに接続
•新しいiPhoneをWi-Fiに接続します。
2.「設定」アプリを開く
•「設定」>「モバイル通信」>「eSIMを追加」または「モバイル通信プランを追加」をタップします。
※iPhone→iPhoneの機種変更は、対応機種ならeSIMクイック転送を選べば再発行不要で移行できる場合があります(設定画面で「近くのiPhoneから転送」)。
3.QRコードをスキャン
•my楽天モバイルアプリまたはウェブサイトに表示されているeSIM設定用のQRコードを、新しいiPhoneのカメラでスキャンします。
•QRコードが読み取れない場合は、「詳細情報を手動で入力」を選択し、メールに記載されているSM-DP+アドレスとアクティベーションコードを入力します。
4.モバイル通信プランを有効化
•画面の指示に従ってモバイル通信プランを有効化します。
•「続ける」をタップし、設定を完了させます。
※詳細な設定方法はApple公式eSIMサポートページをご確認ください。
Androidの場合
1.Wi-Fiに接続
•新しいAndroid端末をWi-Fiに接続します。
2.「設定」アプリを開く
•「設定」>「ネットワークとインターネット」>「SIM」>「eSIMを追加」または「モバイルネットワーク」>「詳細設定」>「通信事業者」>「eSIMを追加」をタップします。(端末によって表示が異なります)
3.QRコードをスキャン
•my楽天モバイルアプリまたはウェブサイトに表示されているeSIM設定用のQRコードを、新しいAndroid端末のカメラでスキャンします。
•QRコードが読み取れない場合は、「手動で入力」を選択し、メールに記載されているSM-DP+アドレスとアクティベーションコードを入力します。
4.モバイル通信プランを有効化
•画面の指示に従ってモバイル通信プランを有効化します。
•設定が完了すると、楽天モバイルの回線が利用できるようになります。
4. eSIM再発行にかかる費用と時間
eSIMの再発行にかかる費用と時間は、楽天モバイルの場合、非常にユーザーフレンドリーに設定されています。
再発行手数料
2023年12月13日より、楽天モバイルのeSIM再発行手数料は0円に改定されました。物理SIMの再発行は3,300円(税込)のままです。なお、上限回数は公式に明記されていません(短期間の連続申請は制限される場合があります)。
SIMタイプ | 再発行手数料 |
eSIM | 0円 |
物理SIM | 3,300円(税込) |
手続き完了までの時間
eSIMの再発行手続きは、my楽天モバイルからの申し込み後、数分から数十分程度で完了します。物理SIMのように郵送を待つ必要がないため、急いでいる場合でもすぐに新しい端末で通信を開始できます。ただし、システムメンテナンス時や回線が混み合っている場合は、通常よりも時間がかかることがあります。
5. eSIM再発行時の注意点とトラブル対処法
eSIMの再発行は便利ですが、いくつか注意すべき点や、よくあるトラブルがあります。スムーズに手続きを進めるために、以下の点を確認しておきましょう。
楽天IDとパスワードの管理
eSIMの再発行はmy楽天モバイルから行います。そのため、楽天IDとパスワードが第三者に知られてしまうと、不正にeSIMを再発行され、SIMスワップ詐欺などの被害に遭う可能性があります。パスワードは使い回さず、二段階認証を設定するなど、厳重に管理しましょう。
Wi-Fi環境の準備
eSIMプロファイルのダウンロードにはインターネット接続が必要です。新しい端末でeSIMを設定する際は、必ずWi-Fi環境を用意しておきましょう。Wi-Fiがない場所ではeSIMの設定ができません。
旧端末でのeSIM削除
機種変更などでeSIMを再発行する場合、旧端末のeSIMプロファイルは必ず削除しておきましょう。削除しないままだと、旧端末が不正に利用されるリスクがあります。また、旧端末のeSIMプロファイルを削除してからでないと、新しい端末でeSIMが正常に設定できない場合があります。
開通できない場合の対処法
eSIMの再発行手続きが完了し、新しい端末で設定を行ったにもかかわらず、通信ができない場合は以下の点を確認してください。
•機内モードのオン/オフ: 一度機内モードをオンにしてからオフにすることで、ネットワーク接続がリフレッシュされることがあります。
•端末の再起動: 端末を再起動することで、一時的な不具合が解消されることがあります。
•iPhoneのキャリア設定アップデート: 表示が出たら実行してください(通信安定化に有効)。
•APN設定の確認: 楽天モバイルのAPN設定が正しく行われているか確認してください。通常は自動設定されますが、手動で設定が必要な場合もあります。詳しい手順はAPN手動設定ガイドをご覧ください。
•my楽天モバイルでの開通状況確認: my楽天モバイルでeSIMの開通状況が「開通済み」になっているか確認してください。もし「準備中」などの場合は、まだ手続きが完了していない可能性があります。
•楽天モバイルサポートへの問い合わせ: 上記を試しても解決しない場合は、楽天モバイルのサポートに問い合わせましょう。チャットサポートや電話での問い合わせが可能です。
※回線や設定に関する法律や基準は総務省 電気通信サービスの案内も参考になります。
Rakuten Linkのログインや通話機能に不具合がある場合は下記の記事も参考にしてください👇
よくある質問(FAQ)
Q1. eSIM再発行は何回でも無料ですか?
A. eSIMの再発行手数料は0円です。上限回数は公式に明記されていませんが、短期間の連続申請は制限される場合があります。
Q2. メールが来ないのですが?
A. my楽天モバイルのお申し込み履歴から『eSIM開通手続きに進む』を選べば、メールを待たずに開通できます。
Q3. 開通手続きの有効期限は?
A. 120日です。期限切れの場合は再手続き、またはサポートへ相談してください。
Q4. 紛失・盗難時に注意することは?
A. 新しいSIMが有効化されるまで旧回線は停止されます。早めに再発行を進めましょう。
Q5. iPhoneのクイック転送は誰でも使えますか?
A. 一部対応機種のみです。非対応やiPhone⇔Android間の移行では再発行が必要です。
6. まとめ:eSIM再発行をスムーズに行うために
楽天モバイルのeSIM再発行は、my楽天モバイルから簡単かつ無料で行うことができます。機種変更や端末の故障・紛失など、様々な状況で必要となる手続きですが、事前に手順や注意点を把握しておくことで、慌てずにスムーズに対応することが可能です。
特に、楽天IDとパスワードの厳重な管理、Wi-Fi環境の準備、そして旧端末のeSIMプロファイルの削除は、トラブルを避ける上で非常に重要です。もしもの時に備えて、この記事を参考にeSIM再発行の手順を理解し、快適な楽天モバイルライフを送りましょう。
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